23回 イオタ・カラギーナンの点鼻薬と経口スプレーの安全性
( コロナウィルス関連記事 )

オミクロンとコロナウィスルの感染拡大対策、重症化予防で使う点鼻薬と経口スプレーがあります。その主成分のイオタ・カラギーナンの安全性を調べました。

安全性宣言派と安全性懐疑派の相反する海外有力論文を読み解きました。

私の結論は点鼻薬と経口スプレーで使う量は一日摂取許容量の数百分の一となります。 そのような微量であれば健康上全く問題がありません。安全と判断しました。 

結論

安全性宣言派の論文では有害作用はなく、発がん性もない。*1)

安全性懐疑派の実験条件の摂取量は人の場合には考えられないような多量であった。*2)

一日摂取許容量の1300倍でした。 安全性懐疑派のもう一つの論文の実験条件は胸部の皮膚切開後に胸膜腔に注射です。*3)

対して点鼻薬と経口スプレーで使う量は、一日摂取許容量の数百分の一となります。
それと点鼻薬と経口スプレーと胸膜腔に注射との関連性は薄いと考えました。

私が探した限りでは、海外の論文検索ではイオタ・カラギーナンの発癌性の関連性を明確に指摘している論文はありませんでした。

シンプルに言うとイオタ・カラギーナンの発癌性を示す論文はなかった。 

仮に安全性懐疑派の主張にように多少の健康上も問題があるにしても、そのような微量はであれば健康上全く問題がありません。安全と判断しました。 


論文の実験のカラギーナンの摂取量
経口スプレーのカラギーナンの噴射量

安全性懐疑派のマウス実験の摂取量を人に置き換えると、一回に600gのカラギーナンの摂取となります。 

カラギーナンはゲル化食材なので、それだけ大量に摂取すると腸で固まって、腸が動かくなることは容易に想像できます。 そうなると様々な症状がでても不思議ではありません。 

それに対して経口スプレーの噴射1回あたりのイオタ・カラギーナンの量は0.14mg です。
本当に微量です。

更に安全宣言派が示している一日摂取許容量は、60㎏体重では 450㎎/日 です。
その一日摂取許容量に対するスプレー噴射1回は3200分の1になります。

これを別の言葉で表現すると、1日に3200回スプレーが1日摂取許容量になります。

1日5回のスプレー機会を考えて、その時にシュー、シューと2回のスプレーをすると合計は10回程度/日です。 1日摂取許容量の数百分の一になります。 1日摂取許容量に遠く及ばず問題ありません。


スプレー噴射1回の推定

30㏄中にイオタ・カラギーナンは0.038g(=38㎎)

スプレー噴射量を実際にスプレーして検証しました。 
130回スプレーをすると30㏄の目視でボトルの半分を消費量しました。 
そこからスプレー噴射1回あたりを概算しました。

スプレーの使用頻度を考える

1回目:通勤、通学で人のまみれた後、
2回目:密接で会話した後、
3回目:学校、会社から帰宅時
4回目、5回目:その他2回


安全性宣言派が言っていること 論文PMC7009739 *1)

米国政府の論文検索サイトPMC(PubMed Central)で
「イオタ・カラギーナン 発がん性 」で検索順位の上位の安全性宣言派と安全性懐疑派の論文について調べました。


1.ラットを対象として試験では有害作用はなかった。
最高用量は1日あたり7,500mg / kg体重までカラギーナンの慢性毒性試験です。

2.カラギーナンの発がん性に関して懸念はありませんでした。
カラギーナンと加工されたキリンサイは、遺伝子毒性に関して懸念を引き起こしませんでした。

3.カラギーナン(E 407)および処理されたキリンサイ(E 407a)の一日摂取許容量( ADI )75 mg / kg体重/日であると結論付けました。

60㎏体重では 0.45g/日 になります。


安全性懐疑派 論文1     *2)

1つは、マウス実験でカラギーナンの胃腸への影響、特に腸への影響を調べています。
マウスの食事によるカラギーナン曝露の腸への影響に関する実験条件は、以下のような条件があります。

10g/㎏ 27日間
0.25g/㎏  0.2日

その10g/㎏を体重60㎏の人間に置き換えると600g/日の摂取となり極端に多いです。
摂取量が多すぎた極端な条件です。 

スプレーの噴射量の影響との関連性は薄いと考えています。


安全性懐疑派 論文2     *3)

カラギーナン誘発性胸膜炎の論文です。

ラットをイソフルランで麻酔し、左第6肋間腔のレベルで皮膚切開を行った。下にある筋肉を解剖し、生理食塩水(0.2 ml)または1%λ-カラギーナン(0.2 ml)を含む生理食塩水を胸膜腔に注射しました。

その結果、ラットの胸膜腔へのカラギーナンの注射は、多くの好中球(PMN)を含む胸膜腔への体液貯留、肺組織へのPMNの浸潤とそれに続く脂質過酸化、および亜硝酸塩/硝酸塩の産生の増加、腫瘍壊死を特徴とする急性炎症反応を誘発しました。

しかしこの実験と点鼻薬と経口スプレーの使用場面が著しく異なります。 
それでこの実験結果は無視しました。


関連ブログ記事

時代Sayサイト内のオミクロンとコロナウィスルの感染拡大対策、重症化予防で使うイオタ・カラギーナンの点鼻薬と経口スプレーに関する記事です。


9月 22, 2021
https://jidaisay.kiraracare.com/2021/09/corona16.html


10月 04, 2021
https://jidaisay.kiraracare.com/2021/10/corona1_0716174995.html


10月 08, 2021
https://jidaisay.kiraracare.com/2021/10/corona18.html


10月 13, 2021
https://jidaisay.kiraracare.com/2021/10/corona19.html


1月 14, 2022
https://jidaisay.kiraracare.com/2022/01/corona20.html


1月 30, 2022
https://jidaisay.kiraracare.com/2022/01/corona22.html



参考論文

1)食品添加物としてのカラギーナン(E407)と加工されたキリンサイ(E407a)の再評価
Re‐evaluation of carrageenan (E 407) and processed Eucheuma seaweed (E 407a) as food additives

EFSA J. 2018 Apr; 16(4): e05238.
Published online 2018 Apr 26. doi: 10.2903/j.efsa.2018.5238
PMCID: PMC7009739
PMID: 32625873

EFSA Panel on Food Additives and Nutrient Sources added to Food (ANS), Maged Younes, Peter Aggett, Fernando Aguilar, Riccardo Crebelli, Metka Filipič, Maria Jose Frutos, Pierre Galtier, David Gott, Ursula Gundert‐Remy, Gunter Georg Kuhnle, Claude Lambré, Jean‐Charles Leblanc, Inger Therese Lillegaard, Peter Moldeus, Alicja Mortensen, Agneta Oskarsson, Ivan Stankovic, Ine Waalkens‐Berendsen, Rudolf Antonius Woutersen, Matthew Wright, Leon Brimer, Oliver Lindtner, Pasquale Mosesso, Anna Christodoulidou, Sofia Ioannidou, Federica Lodi, and Birgit Dusemund

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/labs/pmc/articles/PMC7009739/


2)動物実験におけるカラギーナンの有害な胃腸への影響のレビュー。
Review of harmful gastrointestinal effects of carrageenan in animal experiments.
Environ Health Perspect. 2001 Oct; 109(10): 983–994.
doi: 10.1289/ehp.01109983
PMCID: PMC1242073
PMID: 11675262


3)ラットのカラギーナンによって誘発された肺損傷および赤血球修飾に対するn-アセチルシステインの保護効果FASEB J
Protective effects of n-acetylcysteine on lung injury and red blood cell modification induced by carrageenan in the rat.

2001 May;15(7):1187-200. doi: 10.1096/fj.00-0526hyp.
S Cuzzocrea 1, E Mazzon, L Dugo, I Serraino, A Ciccolo, T Centorrino, A De Sarro, A P Caputi
Affiliations expand
PMID: 11344087 DOI: 10.1096/fj.00-0526hyp
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11344087/



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