デンマークはコロナウィルス感染拡大予防の規制を世界に先駆けて撤廃しました。その規制の撤廃の理由を感染者数と死者数のトレンドチャートから調べました。
分かったことは感染者数のピークでの規制撤廃でした。それが意味することは色々と対策を行ったが感染者数を下げれなかった。その諦めが規制撤廃に繋がったと読めました。
そして経済主導に舵を切った。
コロナ対策の先進国デンマークと後進国日本
オミクロン対応でいろいろな困難な状況にある日本に対してデンマークはコロナ対策とオミクロン対策の先進国であるとのTVの論調があります。
日本のPCR検査数と比べて圧倒的なPCR検査数を実施しています。 十分なPCR検査数があるので、デンマークの国民が陰性であるか陽性であるのが明確に分かっている。 その安心感があるという話です。 また十分なワクチン接種率や3回目のブースト率の高さからです。
PCR検査数が間に合わないので、PCR検査なしで見なしオミクロンをしている日本。
世界的な脅威のコロナに対して国ごとの対応を比較して、
勝った、負けたと言うのはなんですが、
また負けた日本です、ちょっと嫌な情けない感じを受けましたが、
実はデンマークもそれほどでもでした。
日本が一方的に負けている訳ではありませんでした。
その説明をこれからします。
デンマークのコロナの日々の感染者数
下のグラフはデンマークのコロナの感染者数のチャートです。 期間はコロナのパンディミック初期の2020年2月から今の2022年2月の日々の感染者数です。
オミクロン渦中にあるデンマークの感染者数は今年に入って絶壁のような急上昇を示しています。
日本の人口換算で日本の10倍です。
2020年末にあった過去のピークが小山に見えるほどです。
Fig.1 デンマークのコロナの感染者数のチャート |
デンマークの独特な規制撤廃の流れ
一般的なコロナ規制の撤廃の至る流れは
1.効果のある対策をした。それで感染者数が下がった。
2.感染者数が十分に下がりリスクが減ったので、規制撤廃になるはず。
デンマークの場合
デンマークは感染者数がピークの時点での規制撤廃でした。 上のFig.1の右側の部分です。
これの意味することは、いろいろとオミクロン対策をしたが感染者数を下げれなかった。
対策に効果が無かったので諦めたと読めました。
ワクチンの接種率
Updated 9 February 2022 at 14.00 - Data from 9 February 2022 at 12.15
ワクチン接種率が3回済61.4%、2回済81%です。
3回目は2021年の10月から始まりました。
また今年の1月からは4回目も始まっています。
十分なワクチン接種率と3回目のブーストを実施しても、オミクロンの感染者数を下げれなかったことになります。
デンマークの日々の死者数のグラフ
過去の日々の死者数のピークは2021年1月から2月です。 時期的にまだワクチンが十分に接種されていなかった時です。
そのピーク時は日本の人口換算で約700人/日です。 かなり多いです。
日本の7倍程です。
重症化が少ないオミクロンですが、感染者数が今までのコロナよりも極めて多いので、重症化率が低くても母数が増えてジワリジワリと死者数が上昇して来ています。
ワクチンの接種前にあった死亡者数の過去のピークにオミクロンの死者数が近づいています。
ワクチン接種率が3回済61.4%でも、感染者数を減らすことができない、
ワクチンだけでは死亡者数を抑制できないことを意味しています。
当然、圧倒的なPCR検査体制をもっても死亡者数を抑制できない。
十分なPCR検査体制はあればそれに越したことはないです。
しかしそれが直接の結果である死亡数を大きく改善することはない。
日本が行っている見なしオミクロン判定は、ソフト的なPCR検査体制の拡充に相当します。
コストもかからず賢い方法です。
Fig.2 デンマークのコロナの死者数のチャート |
まとめ
1.ワクチン接種だけでは、オミクロンの感染者数を抑制することができない。
2.重症化率が低いオミクロンですが、感染力が高く、感染者が極めて多くなり、母数が大きくてなって過去最大の死亡者数を越しそう。
3.ワクチン接種だけではオミクロンでは死亡者数を抑制することができない。
上記の2の理由です。
4.日々の感染者が急激に減らないと、死亡者数は今後もジワリジワリ増え続ける。
今後のデンマーク
NHK TVニュースで知るフィリピンのオミクロン
昨夜2月11日のNHK TVニュースでフィリピンの感染数をチャートを目にしました。
オミクロンが収束しているのが一目で分かるチャートでした。
気になったので私も調べてみました。
フィリピンのコロナ感染者数のチャートから読み解く
下図Fig.3はフィリピンのコロナ感染者数です。
右端に今年の(2022年)の感染者数が見れます。 急速に収束している様子が見れます。
フィリピンの人口は日本と近いので、感染者数の割合を同じ様に見れます。
フィリピンのワクチンの2回済は54.8%ですが、オミクロンは勝手に収束しています。
フィリピンの人口構成が若いこともあるかもしれまんが、フィリピンではオミクロンは単なる季節性のある風土病の扱いになりつつあります。
フィリピンの点鼻薬とサプリメント
ネットで調べた限りではフィリピン政府が特別なオミクロン対策を行った事実は見つけられませんでした。
また多くの住民が特別なセルフケアをしたという情報はなかったです。 しかしただ一点気になった情報がありました。
それはVicksという会社が、コロナ対策用の点鼻薬とサプリメント(ビタミンC+亜鉛+ビタミンD)を初めてフィリピンで売り出した。 その会社のネット広告を多数見ました。
しかし国民が広くそれを使ったという情報はありませんでした。
デンマークは
それでデンマークはと言うと、規制撤廃をしたのでオミクロンは放置状態なので、フィリピン、南アフリカの例と同じように勝手に収束するはずです。
オミクロンが急速に収束しないときは、
もし収束しないときは、すなわち日々の感染者が急激に減らない場合は、死亡者数は今後もジワリジワリ増え続けて、オミクロン、或いはオミクロン変異株は社会の脅威として留まりつづけます。
集団としての免疫力が低下していると考えられます。
フィリピンに関する若干の補足と追加 2022年2/12日
Fig.3 フィリピンのコロナ感染者数 |
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