6回 コロナワクチン接種後の解熱鎮痛薬( コロナウイルス関連情報 )

2021年6月20日

Corona Vaccine コロナウィルス ワクチン

t f B! P L
コロナワクチン接種後の解熱鎮痛薬が流行っている。 それを聞き「えー」と驚いた。

ここから下は私見です:

驚いた理由は 

驚いた理由は、コロナワクチンの接種後には免疫反応で多少の体温上昇があるのが自然です。 免疫反応は体内の化学反応なので、温度が高いと反応が進むからです。 言ってみれば、体内の巨大化学工場が抗体を作ろうとしてフル稼働しており、その結果として熱が生まれているとも言えます。

それを解熱剤で強制的に体温を下げることは、フル稼働している巨大化学工場に正に水をさすようなものです。 

それで期待した抗体が生まれないような気がしています。 例えば寿命の短い抗体です。

抗体を陶器で例える

抗体が出来上がることを陶器を作る窯の温度で例えます。 窯の温度と時間が足らないと固まりません。 反対に窯温度が長期に高過ぎると割れて壊れます。 

この例が教えてくれていることは、しっかりした抗体ができるにはある程度の熱が必要です。 しかし高温が長期(2日以上)に続く場合は、予想以上のことが起こっている可能があります。 医師や薬剤師に相談が必要です。 

身体には接種後に適切な免疫反応を作りだす自動装置があります。 それに任せる方がいいと思います。解熱剤で人為的に熱を下げることはよくないと思います。

きっと理解して頂けたと思っております。

それで接種後にちょと熱が出たらどうする?

熱嫌い、解熱剤飲む

なんや ~!! あかんやろ!   


もしおいでやす小田さんだったらのツッコミです。


素焼きの壺
素焼きの壺  Ariel Núñez GuzmánによるPixabayからの画像 



抗体の寿命

抗体の寿命をネットで調べると最低でも5ヶ月は十分なレベルで機能を保持したという情報や少なくとも8ヶ月は再感染を防ぐ免疫を持っていたとの報告もあります。*1)*2)

どこまで抗体の寿命があるかは、まだ接種が開始されて時間経過も少ないので、今後明らかになると思います。

いずれにしても、接種後のちょっとした発熱で解熱鎮痛薬を使うことで、寿命の短い抗体が生まれることを心配をしています。 

コロナワクチン接種をするとなるとできるだけその効果を高めることが重要と考えています。 社会的な損出が大きいです。


厚生労働省の解熱鎮痛薬に対する見解のまとめ

2021/6/20時点の厚生労働省にコロナワクチンのホームページに2つのQAがあります。
 

a) ワクチンを受けた後の発熱や痛みに対し、市販の解熱鎮痛薬を飲んでもよいですか。*3)

b) ワクチンを受けた後に熱が出たら、どうすれば良いですか。*4)

ワクチンによる発熱は接種後1~2日以内に起こることが多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用するなどして、様子をみていただくことになります。
ワクチンを受けた後、症状が出る前に、解熱鎮痛薬を予防的に繰り返し内服することについては、現在のところ推奨されていません。
激しい痛みや高熱など、症状が重い場合や、症状が長く続いている場合は主治医や薬剤師にご相談するとなっています。

結論は「ワクチンによる発熱が苦しいようであれば、解熱鎮痛剤を使うこともできますが、予防的には使わないで下さい。 酷い症状が2日以上続く場合は主治医や薬剤師に相談する。」です。


米CDCのQA

厚生労働省の解熱鎮痛薬に対する見解の根拠は米国CDCの見解です。

2021年6月1日更新の米国CDCの巨大ページがあります。その中に見解があります。*5) 単語数が13042wordsです。 平均的な大人の場合が300word/minらしいので、全部を読むには43分です。

その米国CDCの巨大ページの本当の最後の最後に、解熱鎮痛薬に関する見解が数行書かれています。 たったそれだけです。 自分ではその箇所は見つけることが出来なかったので、厚生労働省に電話して教えて貰いました。 

それは、
現在認可されているすべてのCOVID-19ワクチンについて、医学的に適切な場合は、解熱薬または鎮痛薬(アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬など)をワクチン接種後の局所症状または全身症状の治療に使用できます。 
しかし、ワクチン接種後の症状を予防する目的でこれらの薬剤を定期的に予防投与することは、COVID-19ワクチン誘発抗体反応に対するそのような使用の影響に関する情報がまだ入手できないため、現在推奨されていません。

上の引用中で「医学的に適切な場合」の定義がなかったので、厚生労働省の解釈と同じと考えます。 繰り返しになりますが、

「ワクチンによる発熱が苦しいようであれば、解熱鎮痛剤を使うこともできますが、予防的には使わないで下さい。 酷い症状が2日以上続く場合は主治医や薬剤師に相談する。」です。

また上の引用部分の「COVID-19ワクチン誘発抗体反応」の部分を分かり易く言いうと、「解熱薬を使った場合に作られる抗体がどうなるかは分かっていない」です。
 

やはりちょっとした発熱や予防的に解熱薬を使うことは推奨されていません。


参照資料

2021年1月22日 最終更新 Cellspect Co., Ltd


2020/11/10







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