2021年8月18日時点で、インドのコロナウイルスの感染拡大が大きく抑制されています。同時にラムダ変種のペルーでも感染拡大が大きく抑制されています。100万人当たりの新規感染者と死者数は英国、米国、日本よりも少なくなっています。
インドのワクチン接種率は31%で、ペルーは28%です。 両国のワクチン接種率の低さから、ワクチンが両国の感染数の低下の一番の助けになったとは言い難いです。
何が一番効いたか結論を言えば「亜鉛欠乏者が集団から減った」です。
亜鉛を補充するとコロナウィルスの重症化予防と免疫力アップができて大きな集団の感染拡大を低減できる。 その仮説を説明したいと思います。
人口14億人のインドやペルー、ハンガリーの大きな母集団に起きている現実を分析します。
コロナウィルス感染者数と死者数のチャート
背景
インドのコロナウイルスの主はデルタ変異種です。 今、日本で爆発的に感染拡大中です。 今日の東京の新規感染者数は5386人で過去2番目です。 いつピークを打つか分からない状況です。
ペルーのコロナウイルスの主は死亡率の高いと言われているラムダ変異種です。デルタ変異の次にデルタ変異種が続くことが予想され漠然とした不安があります。 その不安の解消の意味も含めてペルーの状況を分析します。
ワクチンは十分に効果があることは分かっていますが、ワクチン以外でそれぞれの変異種の発生地と人口の多い集団でなにが起こっているか調べます。
極値条件下で解を問う数学的な発想です。
日本のチャート
現状の把握で日本のチャートを載せます。 デルタ変種で苦しんでいることが分かるチャートです。 現在は過去のピークを大きく超えて感染拡大中であることがチャートから分かります。
ピークがどこかも分かりません。 インドでは過去のピークの4倍でした。ただしインド政府は亜鉛、イベルメクチン、ドキシサイクリンを配布する対策をして4倍です。
日本も同じような対策をしたとすると4倍で日本の一日の感染者数は3万2千人です。 8月18日時点で24000人弱なのでこれから更に1万人ほどです。 逆に言うと対策をしてもあと1万人は覚悟しないといけないとなります。 飽くまでラフな予測で、正しいかどうか不明です。 話半分でとって下さい。
未対策ではピークの感染者数は想像がつきませんません。
更新: 日本のチャートと解説を追加 8/19/2021
インドのチャート
Fig.1がインドでの新規感染者数と死者数の日ごとのチャートです。 感染者数は5月5日にピークをつけてそれから急速に低下していることが見て取れます。 7月ごろよりチャートが横線となり、低いレベルで感染の抑制が掛かっていることがわかります。グラフの終端近くの8月8日のワクチン接種率は全人口の31%です。死亡者数のチャートの形は感染者数の同じす。 ピークの時期は感染から亡くなるまでの2週間の遅延がありますが、チャートの形は同じです。
ワクチン接種率が低くてもデルタ変種の感染の抑制ができるといえます。 ワクチンも効果があることは認めますが、ワクチン以外の何かが感染抑制に大きく影響を与えていることが分かります。
日本 921人(+17%) 1人(+44%) 50%
Fig.1がインドでの新規感染者数と死者数 |
ペルーのチャート
Fig.2がペルーの新規感染者数と死者数の日ごとのチャートです。 感染者数のピークは4月15日頃です。それから急速に低下していることが見て取れます。 8月に入って十分に低いですが、まだ下がり続けています。グラフの終端近くの8月8日のワクチン接種率は全人口の19.5%です。ワクチン接種率が低くてもラムダ変種の感染抑制ができるといえます。 ワクチンも効果があることは認めますが、ワクチン以外の何かが感染抑制に大きく影響を与えていることが分かります。
Fig.2がペルーでの新規感染者数と死者数 |
インドとペルーの最新の感染者数と死者数
2021年8月18日時点での感染者数と死者数です。 過去7日間、100万人当たりの数です。比較ができるようにインド、ペルー、日本、英国、米国を載せます。
新規
感染者数 死者数 ワクチン接種率
インド 180人 ( -5%) 2人(-1%) 31%
ペルー 219人 (-29%) 11人(-24%) 28%
英国 3008人 (+6%) 9人(+4%) 70%
米国 2839人(+12%) 13人(+14%) 59%
表1. 各国の現在の感染者数と死者数
ここでの結論
デルタ変種のインドでは感染が抑制されていることが分かります。 ペルーも同様に感染の抑制が進んでいます。 インドもペルーも変化の増減がマイナスで改善中です。
ペルーの死者数はワクチン先進国の米国以下です。
日本はデルタ変種の爆発的感染拡大が変化の増減の数字で見れます。日本の新規感染者数はインドとペルー以上となっています。 死者数も増えつつあります。
ワクチン先進国の米国と英国は新規感染者数、死者数も多いです。変化は増加中ですし、感染の抑制が巧くいっているとはいえませえん。感染の抑制のお手本にはなりません。
日本では人流改善とワクチン接種だけでは、どうしょうもない所まで来ています。発想の転換が必要です。このままでは臨界点まで行ってしまいます。そうなると大きな犠牲がでてしまいます。
インドとペルーの総人口に対する感染者数と死者数の比率
総人口に対する感染者数と死者数の割合です。
死亡率の1位はペルーで、2位はハンガリーです。 両国ともに人口当たりの死亡率は高いですが、現在は感染が抑制されて低い状態を保っています。今回はハンガリーとイタリアも参考の為に載せました。
表2. 各国の総人口に対する感染者と死者の割合
感染者数 死者数 % 人口
---------------------------------------------------------
ペルー 6.4% 0.58% 3300万人
ハンガリー 8.4% 0.31% 1000万人
イタリア 7.3% 0.21% 6000万人
英国 9.1% 0.19% 6800万人
米国 11.2% 0.19% 3億3000万人
インド 2.3% 0.03% 14億人
日本 0.9% 0.01 1億2000万人
弱い人はみんな死んでしまった
ペルーでは人口の0.58%がコロナで亡くなりました。 別の表現では172人に1人が亡くなったことになります。とんでもない数字です。
上のFig.2と合わせてこの数字を見たときは、基礎疾患があり免疫力の低い人は全員死んでしまった。残る人は免疫力が高い健康な集団です。そうなると生き残った集団は免疫力が高いのでワクチン接種の有無に関係なく感染は収束の方向に向かうと理解しました。
実際にチャートではそのようになっています。
ある一定の死者数を境にトレンドが変わる臨界点があると考えました。
インドに学ぶ
インドのチャートを見て少し考えが変わりました。 そしてちょと別の視点で見れるようになりました。 それは日本が直面しているデルタ変種をインドは感染抑制ができています。 ワクチンも十分でなく、医療も十分でなく、日本の死者数の僅かに3倍で、ペルーの20分の1,ハンガリーの10分の1、英国と米国の6分の1です。
死者数がある一定の臨界点を超えると感染が収束の方向に向かうことは分かりました。
上の表を元に考えるとその数字は全人口の0.2%を超える当たりにあると考えました。
英国でも科学者の反対を押し切って7月中旬からコロナ規制の撤廃が始まりました。すると多くの科学者の予想を裏切って感染者数が下がり始めました。理由なきトレンドの変化です。英国の死者数の臨界点を一時的に超えたと理解しています。
死者は基礎疾患があり免疫力の低い人であることも分かります。 しかしインドのデルタ変種のトレンドの変化では全人口の0.2%を超えるよりもずっと低い数値です。 表1にある現在の新規感染者数と死者数の数値でも英国、米国を大きく下回っています。そのデータを見るインドは感染抑制の成功国です。
インドは日本に対しても感染者数では下回っています。死者数は今は2倍ですが、日本の今の悪い状況が続けば逆転する可能性があります。 残念ながら医療においても日本の凋落を示しつつあります。
結論
インドに学ぶと結論は亜鉛です。 インドでは新規感染者に「ZIVERDOキット」が配られているようです。
・亜鉛50mg
・イベルメクチン12mg
・ドキシサイクリン100mg
恐らくペルー、ハンガリー、イタリアではイベルメクチンを飲んでいないはずです。(勝手な推測です) それに関わらず感染のトレンドのピークとつけて反転しました。今も感染者数と死者数は低く保たれています。 ワクチンの効果は認めておりますが、それ以外の要素を調べようとしています。
例えばハンガリーではECの中では早くからワクチン接種を取り掛かりましたが、なかなか感染の拡大の方向を変えることができませんでした。 結果として世界で2番目の死者数の犠牲を払うことになりました。 ワクチンがもっと効果的に効くのであれば全人口の0.31%の死者数を出さなかったはずです。
そうなると予防や症状の改善の問題でなく基礎的な栄養上の問題が考えられます。
大きな事実の一つに亜鉛の欠乏症で免疫力が低下することがあります。亜鉛を補給すると直ちに免疫力が上がることも分かっています。
それらを総合的に判断すると亜鉛となります。
東京都と政府の関係者にお願いします。緊急に亜鉛だけでいいですから、亜鉛を自宅療養者に配布して下さい。 イベルメクチンと違って亜鉛は単なるサプリメントです。 リスクは極めて小さく、ほぼ無しです。
亜鉛の摂取量に関する情報
亜鉛不足は免疫力が低下する亜鉛欠乏症の診療指針 2018編集
易感染性易感染性に対しては,低亜鉛血症を呈する重症心身障害者や高齢者に亜鉛30 ~ 45mg/日を投与し,血清亜鉛値の有意な増加と感染症罹患率の低下が見られたと報告されている。
エビデンスについて
今回の分析は、実験的な試験管の中のデータでもなく、10症や20症の症例からのデータではありません。 また10万人、20万人の小さい母集団からの推定でもありません。
人口14億人、感染者数3200万人、死者数43万人の現実のインド母集団から得られたそのものずばりの結果です。
またペルーは人口3300万人、感染者数81万人、死亡者20万人の多くの犠牲の上で得られて結果です。 エビデンスは十分であると考えています。
試験管の中のような環境がそろわないので再現性を確認できないなどと言わないで下さい。 実験の為の実験ではありません、実際に死に直面している人がいる現実の世界の話です。
資料
以上
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