時代の大波が来ています。
これを書いているのが、2021年5月です。 7ヶ月以上も先の、まだ起きてもいないの劇的変化の開始を2021年の暮れと断定しています。
うつ病と統合失調症診断の劇的変化とは
診断
一言で言えば、うつ病と統合失調症の診断が、主観的診断から客観的診断に変わります。それは、患者さんの気分を聞き取る文学的な診断から、脳の画像結果を重視する科学的な診断に変わります。 脳の傷の大きさで症状の重さと回復状況が分かります。
治療の効果の客観的判断
脳の画像結果からうつ病と統合失調症の扁桃体の傷の大きさの変化が分かります。 効果のある治療をすれば、傷の大きさが小さくなります。 それが画像で客観的に判断できます。
いままでは効果がない治療であっても心の中はみえません。 それで漫然と効果のない治療を続けることができました。 心の中がみえない言い訳を患者さんも治療する側も許してきました。
それが出来なくなります。 効果のない治療は淘汰されます。 治療の進化が期待できます。
2021年の暮れに確実に起こる未来
うつ病と統合失調症を画像で的確に表すには、少し特殊な脳の撮影法が必要です。 撮影法の効果は分かっていましが、その撮影法には特許があり、使用が制限されていました。
MRI、CT、PETの全ての脳画像の撮影機器にたいする包括的な特許です。 日本だけでなく世界特許です。 US、EU広域でイギリス、フランス、ドイツなどの主要国に対する特許です。*1)
その特許が切れます。 特許出願の日から20年をもって知的財産の保護が終了します。 出願が2001年11月26日なので、今年の2021年11月27日に特許が切れます。
撮影法の特許を簡単に説明
ハードとソフト
撮影機器をハードとすると、その特許はソフトです。
日本中には既に十分な数のMRI、CT、PETの機器があります、ハードの数は十分に足りています。 無かったのはその使い方のソフトです。 日本以外の世界の主要国でも同じ状況です。
それが誰もが、今年の2021年11月27日からは、その新しい撮影法を使うことができます。
特許の撮影法は自体の実現は難しくありません。 単にあごを上げて撮影するだけです。
それで撮影をするとうつ病と統合失調症の脳の傷が、扁桃体にできますが、その傷の姿(穴)がばっちり映ります。
まずは大病院の脳外科で試験的に使われ始めると考えています。
そんな簡単にうつ病と統合失調症を脳の傷の大きさで診断できると、五月雨をうったようにみんなが使いだします。
そうなると次は大学病院の精神科も新しい撮影法を使い始めます。
時代の大きな変化が勝手に来ております。
恐らく世界中が走りだします、
やるか、やらないの選択肢はありません。
遅れるか、遅れないかの選択肢です。
現在の診断方法
今行われている主観的診断とは、患者さんの感じている気分や身体の痛みを医師が聞き取り診断します。 その言葉を元にして医師が主観で症状を判断します。
「いやいや医師の主観で判断していない、医師ならだれでもが同じように診断が下せる為の判断基準があるといわれる」と言われるかも知れませんが、大きく見ると患者さんの言葉を重視する文学的診断と言えます。
その判断基準はアメリカ製のDSM-5を言う分厚いマニュアルです。米国精神医学会(APA)より刊行されたDSM-5マニュアルから診断基準だけを抜き出した「DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引」でさえ448ページあります。
今行われている主観的診断とは、患者さんの感じている気分や身体の痛みを医師が聞き取り診断します。 その言葉を元にして医師が主観で症状を判断します。
「いやいや医師の主観で判断していない、医師ならだれでもが同じように診断が下せる為の判断基準があるといわれる」と言われるかも知れませんが、大きく見ると患者さんの言葉を重視する文学的診断と言えます。
松澤先生の特許を使った脳画像
うつ病の脳の傷のイメージ図は、同時の東北大学教授の松澤大樹先生により1990年の前より撮影がされています。
うつ病と統合失調症の脳の傷は「第2回 うつ病は脳の傷」の中で説明しています。
しかしその画像をネットで見つけることが難しいです。 難しいというより、ほとんど見つけることができません。
その理由の1つにうつ病の脳の傷イメージ図を取るには、ちょとだけ特殊な撮影方法が必要です。
松澤大樹先生はその特殊な撮影方法に関して日本特許と国際特許を取られました。 日本、US、ヨーロッパの主国が特許の対象国になっています。*1)
MRI、CT、PETの3つの撮影機器に対する包括的な特許です。 その特許に阻まれて広く使われことがなかったというのが1つの理由と考えています。
松澤大樹先生の偉大な業績があります。うつ病、統合失調症は脳の傷やその治癒には神経幹細胞であるとの発見です。 自身でクリニックを開業して、その理論の実証を孤立無援で行っておられました。
惜しむべきことは、特許が広く使われなかった点だけが残念でした。
特許の撮影法の詳細
松澤先生の特許の文書と写真を元に自分なりの解釈で説明します。たぶん私の理解で間違いはないと思います。松澤先生の特許の撮影法を使うと大脳辺縁系の海馬と扁桃、脳幹及び大脳皮質の断層画像が、すべて同一画像面上に撮影された画像を得ることができます。 海馬、扁桃体、脳幹、大脳皮質のそれぞれを個別に識別できるので、扁桃体にある傷の判定がし易いです。
その撮影方法は、私の理解では、早い話、顎を上げて撮影するだけです。 首のぐらつきは適当な治具で固定する必要があります。 まくらです。
従来の撮影法との比較
特許の添付の写真を少し加工して、松澤先生の撮影法を分かりやすく説明します。
赤線で示してあるのが、松澤先生の撮影法の撮影面です。 青線は従来の撮影面で、OM基準線(眼窩上縁と外耳孔中心を結ぶ線)です。 厳密にはSMラインと呼びますが、特許中の文書ではOMラインと記述されています。
撮影法の比較 松澤法と従来法 |
従来の撮影法の問題点
方法1
上のFig.3の場合です。 特許文章からの抜粋です。
この方法では大脳辺縁系の海馬と扁桃、脳幹及び大脳皮質の断層画像をすべて同一画像面上に撮し出すことは出来ない。
また、海馬や扁桃の1部の画像が幾つかの断面に複数枚にわたり撮ってしまうため、大脳辺縁系の全貌を把握することは難しい。さらに、撮影方法(1)による画像では、そもそもそれが海馬であるとか扁桃であるとかといった同定をすることすら困難な場合が多い。
方法2
従来の撮影方法1に比べれば、海馬であるあるいは扁桃であるとの特定が比較的容易な画像が得られるが、図4で示すように海馬や扁桃の1部の画像が、幾つかの断面に複数枚にわたり撮し出されるだけである。
Fig.4 OM基準線に垂直断面図 |
参考文献
1)特許 大脳辺縁系の精査のための脳の断層画像の作成方法及び装置
精神障害の検討に有効な脳の断層画像を得る脳の断層画像の作成方法を得ることを目的とし、脳の断層画像を得る脳の断層画像の作成方法において、大脳辺縁系の海馬と扁桃、脳幹及び大脳皮質の断層画像を、すべて同一画像面上に撮影する工程を有する脳の断層画像の作成方法を提供する。また、該脳の断層画像の作成方法を実施する装置を提供する。
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