イスラエル、米国、韓国の子供の5歳から11歳のワクチン接種率を調べました。 同時に子供のワクチン接種がオミクロンの感染数と死亡者数を減らす効果も検討しました。
はじめに
日本は5歳から11歳の子供にワクチン接種がこの3月から始まりました。ワクチン接種を受けることは強制でないです。しかし16歳未満の方は保護者の同意が必要です。 日本の親の方に同意の有無の決断が迫っています。同意の有無を決断をする有力な情報が欲しいです。 その一つとしてワクチン先進国の親の考えが気になります。
既に日本に先行して子供にワクチン接種を実施したワクチン先進国があります。イスラエルと米国、韓国です。
そのイスラエルと米国と韓国の5歳から11歳の子供にワクチン接種率を調べました。 各政府発表の正式データを使っています。
同時にそれらの国の子供のワクチン接種の効果をコロナ感染者数と死者数のチャートから私見ですが読み取りました。
結果
2.米国の5歳から11歳のワクチン接種率2回済は30%でした。 12歳から17歳は51%でした。
3.韓国の13歳から15歳ワクチン接種率2回済は71.9%でした。16歳から18歳ワクチン接種率2回済は87.9%でした。
韓国政府の「5~11歳のワクチン接種」を2022/02/23に許可のニュースがありました。 ワクチン接種率5~11歳のデータはこれからと思います。対象から12歳が抜けています、気になります。
4.イスラエルと米国はオミクロンの感染者数が収束に近づいています。 一時のピークから底辺に達しています。 急激な低下傾向です。
5.イスラエルと米国はオミクロンの死者数はピークが過ぎて低下傾向です。ピークの6割から7割程です。 まだ低下は十分ではありません。
6.韓国はオミクロンの感染者数と死者数が急上昇中です。まだピークは見えません。
結論
ワクチン先進国の親の考え
ワクチン接種の強力な推進国のイスラエルはブーストの3回目、4回目も実施しました。
ワクチン推進国なので子供のワクチン接種率が90%であっても不思議はありません。
しかし5歳から11歳の2回済みは僅か17.5%でした。
米国の5-11歳ワクチン接種率2回済は 30% です。
17.5%が示すのはイスラエルは子供に対して特別なリスク管理をしています。
米国も同様です。
シンプルに言うと先進国の親は子供のワクチンは嫌だ。
大切な我が子にワクチン接種させるにはリスクが高いと考えています。
オミクロンの感染者数と死亡者数の抑制効果
イスラエルと米国は5歳から11歳のワクチン接種率が低くても感染者数は収束に接近しています。 死者数も少しづづ低下しています。
低下した理由の私の理解は、集団の免疫が上がったのか自然免疫の獲得と考えています。
韓国の若者は高いワクチン接種率です。 72%から88%です。 活動的な若者の高い接種率に関わらず、感染者数と死者数が急上昇中です。 海外有力論文で指摘されてとっくに分かっていることですが、オミクロンに既存のコロナワクチンは効かない。
武漢タイプからオミクロンになってコロナウィルスが変異が激しく、スパイクタンパク質の形状が変わり過ぎています。それで既存のコロナワクチンを打って一時的に体内で抗体が増えますが、その抗体では新形状のオミクロンの中和効果は限定的です。
例えると小林旭さんの「昔の名前で出ています」の古い抗体のままなのでオミクロンを十分に中和できません。
イスラエルの年齢別のワクチン接種率
データはイスラエル保険省から入手しました。 エクセルのデータになっていました。
ただしヘブライ語で書いてあり、私には模様にしか見えませんでした。
イスラエルの情報には知りたかった情報が全て網羅されています。
子供の年齢別のワクチン接種率。そしてブースト3回目、4回目の年齢別のワクチン接種率。
完璧です。
イスラエルの情報の公開性を感じました。
表1 イスラエルの年齢別のワクチン接種率 |
CDCの正式データだけでは5歳から11歳の世代のワクチン接種率が分かりません。
米国の国勢調査局から世代人口を知る必要がありました。 それでもデータ不足なのでネットでデータを探しまくって漸く不足分を得ることができました。
米国の国勢調査局から世代人口を知る必要がありました。 それでもデータ不足なのでネットでデータを探しまくって漸く不足分を得ることができました。
韓国の若者のコロナワクチン接種率
表3 韓国の若者の年齢別のワクチン接種率 |
イスラエル、米国、韓国、日本のコロナ感染者数
イスラエルと米国の日々のコロナ感染者数が急激に低下して収束に近づいていることがチャートから分かります。 日本もピークを過ぎています。
なぜか韓国だけは急上昇です。
Fig.1 イスラエル、米国、韓国、日本のコロナの日々の新規感染者数
7日の移動平均、期間は2020年1月から2022年3月6日まで
イスラエル、米国、韓国、日本のコロナ死者数
イスラエルと米国の死亡者数はピークを過ぎて低下傾向です。
その中で韓国が特出して急上昇中です。
Fig.2 イスラエル、米国、韓国、日本のコロナの2週間毎の新規死者数 7日の移動平均、期間は2020年1月から2022年3月6日まで |
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