15回 コロナウィルス回復率から分かる医療逼迫:日本と世界比較

日本のコロナウィルス感染からの回復率を調べると、入院期間を示していることが分かりますた。 そこから医療逼迫と実力の目安を示していることも分かりました。 そこから世界の回復率の違いを調べると背後に隠れていたことに気づきました。それを説明します。

Twitterで発信した内容に若干の補足をして投稿します。 2021年9月4日時点の内容になります。


回復比率の意味

ネットのワールドメータでは、世界のコロナウィルス感染後の回復者数が見れます。

回復者数 / 感染者数 = 回復比率 になります。 

もし10人のコロナ陽性者(新規規感染者)が出ても、その場で瞬間的に10人が治ると回復者は10人になります。 すると

10人(総回復者)/ 10人(総感染者)= 回復率100% 

反対に一人も治らない時は回復者は0人になります。 全員がずーと治療が続いている状態です。

 0人(総回復者)/  10人(総感染者)= 回復率 0%


これから分かることは、回復率が高いことは治療期間が短いと言えることが分かります。 逆に考えると回復率が下がっていることは、治療期間が伸びていることがわかります。 病気がなかなか治らないということになります。

ちなみに死者が出ても回復率は少し下がりますが、ほんの少しだけです。下の表の右端にあるのが死者数の感染者数に対する割合を示しています。

ここまでは話は当たり前と言えば当たり前のことです。 しかし今までの私には目の前にそれが在っても見えていませんでした。 今回の記事は言ってみれば新しい気づきです。

世界の回復比率の比較

下記の表1の世界の回復率を見ると、米国は76.8%、英国80.5%、イスラエル91%、インド97.4%となっています。

米国の回復比率は76.8%です。 先進国の中で一番低い数値です。その数字が示すことは他国よりも入院期間が長いことになります。

入院期間が長いが長くなると病床の占有期間が伸びて新規の患者さんを受けられません。 
限られた医療資源を効率的に使えていません。

CNNよると米国ではデルタ株により酸素ボンベが不足しているようです。 
まさに医療先進国で医療緊迫が起きています。



日本の回復比率の比較

さて日本ではとみると、日本の回復比率は85%です。厚生労働省の正式データを見てみると入院中と入院を要する人数は20万人です。 入院者数が20万とは、そこまではと思っていたので驚きです。

日々の新規感染者数のトレンドチャートを見ると感染拡大のピークは過ぎたように見えます。 

しかし医療の現場では回復比率85%が示すように、治療の期間が長くなっています。それが医療機関の収容能力を逼迫させる厳しい状況が続いていることが分かります。 

 

世界の回復比率の表

下記の表では、100万人当たりの死者数の多い順番に並んでおります。 右から2番目の列が回復比率です。右端は総感染者に対する総死者数の割合です。

比較するには基準となるものが必要です、その基準としてフランス93%、イスラエス91.3%、ドイツ94%があります。 そこらの国の高度な医療体制を思い浮かべながらそれらの回復比率を基準として考えを進めます。 治療期間が相対的に長い短いの判断ができると思います。 


表の中で一番多い死亡者を出したブラジルさえも今の回復比率は95%です。 米国よりも20%も高いです。 英国、日本と比べても10%から15%高い数字です。 医療が比較的うまく回っているように見えます。 

デルタ株の感染の収束が見られるインドは97.4%です。死亡者数を含んだ数字なので、インドは優等生です。



表1 世界のコロナ回復比率から入院の状況が分かる
表1 世界のコロナ回復比率から入院の状況が分かる



ポーランドとUAEがデータにある意味

ポーランド

ポーランドはワクチン接種を諦めた国です。 ワクチンの接種率は40%ですが、国としてワクチン接種を止めました。  

在庫のファイザー製ワクチンは他国に売却しています。オーストラリアが100万回分を購入しました。

大きな決断をしたポーランドというの国の様子を知りたくて表に入れてあります。
そのポーランドの回復率が92%です。 ワクチンを止めてもドイツ、フランス並みの治療期間で回復しています。

UAE

UAEはワクチン接種88%でイスラエスと並ぶ高ワクチン接種率国です。 デルタ株の感染拡大で苦しんでいるイスラエルとの比較をするつもりで表に入れました。

UAEのデータを見るとワクチン接種の効果がデータの現れています。回復率が98.4%で高く、人口に占める死者の割合は0.02%で低いです。 総感染者数に対する死者数の割合が1%以下の0.3%です。 ワクチンは感染後の死亡者数を抑える効果が良く分かります。

コロナ対応が上手くいっているように見えます。

UAEとイスラエスの差

UAEとイスラエスは同じように高ワクチン接種率国ですが、両者のデルタ株の感染状況に差があります。

感覚的な感じですが、イスラエルは社会の不安がデルタ株の感染拡大を作りだしているような感じを受けています。 

例えばイスラエルの周りは全てイスラム教徒の国に囲まれています。 それを脅威と感じる社会になっています。 そこに更にアフガニスタンではタリバンによる統治が始まりました。 更なる脅威が生まれたと無意識に感じて、それがイスラエルの孤立を高め、不安を作りだしているように見えます。 社会のストレスが病を作りだしている可能性を少しだけ感じています。

まとめ

世界のコロナウィルスの総感染者数に対する回復率と死者数を見るとその国の現在の医療状況が良く分かります。 回復率が高いと感染しても直ぐに治っていて、回復率が低くなるにつれて治療期間が伸びていることが分かります。

死亡率が低いとワクチン効果を含めたその国の医療の質と国民の健康度を示します。

日本の回復率は85%なので、世界の国との比較すると、デルタ株に対する医療体制と治療法は医療先進国の中では上手くいってはいません。 

医療先進国の中で米国76.8%、英国80.5%で、最悪です。 
昔の人はうまく言いました、「人の振り見て我が振り直せ
正にそれです。


以上


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